ブランドは「単語」ではなく「意味集合」として記憶されている
LLMの中でブランド名は、学習データで繰り返し共起した語のかたまりとして保持されています。どのカテゴリの質問で想起されるか、つまり想起集合に入れるかは、この意味集合の中身で決まります。「想起されるか」の前に「何と結びついているか」を知ることが出発点です。
正引きと逆引き
| 逆引き | 正引き | |
|---|---|---|
| 問い | カテゴリを聞くと、どのブランドが出るか | ブランドを聞くと、どんな語が出るか |
| わかること | 想起集合の中身=本当の競合 | 自社がカテゴリワードと紐づいているか |
| 機能 | 逆引きで競合発見/想起シェア計測 | 連想スター |
※正引き・逆引きはトドオナダ/ディギディギが提唱・定義する概念です。
星図の読み方
- 中心語
- 測定対象のブランド名
- 第1層
- ブランドから直接引き出される連想語(最大6語)
- 第2層
- 各連想語の先に広がる連想語
- 束
- 複数の連想語から共有される語。意味集合の核
- 還流
- 連想をたどった先で中心のブランド名が再び現れる現象。結びつきの強さの手がかり
同名多義の混線を、測る前に排除する
銀行のbankと川岸のbankのように、同じ名前でも文脈で意味は変わります。連想スターは、必ず想起質問(例:「PR効果測定ツールといえば?」)を条件にして測定するため、同名の別物の連想が混ざりません。
測定の設計
- 3通りの聞き方で測り、聞き方を変えても繰り返し現れた語だけを採用
- 測定パラメータ・質問文・集計規則を固定。LLMの出力は測定ごとに揺らぐため結果が毎回一致することはないが、条件を固定しているので差を記憶側の差として読める
- 同じ測定データからは常に同じ星図が描かれる
- 結果は質問文・対象・モデルの組み合わせ単位で保存。ワンクリックで測り直し
- 対象モデル:Claude系/GPT系
- 星図PNG/詳細データMarkdownを出力
星図から次の一手へ
想起されたいカテゴリワードが第1層に無い、競合の名前が束になっている――星図は、LLMの中にある意味集合の現状を写した診断図です。広報・コンテンツ施策で語るべき文脈を決め、施策の前後でモデル世代をまたいで同一条件で測り直すことで、意味集合の変化を確認できます。
活用シーン
- 現状把握
- 想起されたい文脈と実際の連想のずれ発見
- 競合との読み比べ(同一条件で個別測定)
- 施策前後・モデル世代をまたいだ定点観測
よくある質問
想起シェア計測との違いは?
想起シェア計測は、カテゴリを聞くとどのブランドが出るかを見る「逆引き」(カテゴリ→ブランド)の測定です。連想スターは、ブランドを聞くとどんな語が出るかを見る「正引き」(ブランド→語)の測定で、自社がカテゴリワードと紐づいているかを確かめます。
毎回結果が変わるのでは?
LLMの出力は測定ごとに揺らぐため、結果が毎回一致することはありません。連想スターは3通りの聞き方で測り、聞き方を変えても繰り返し現れた語だけを採用します。測定パラメータ・質問文・集計規則を固定しているので、差を記憶側の差として読めます。同じ測定データからは常に同じ星図が描かれます。
競合も測れる?
はい。競合のブランドも同一条件で個別に測定し、星図を読み比べることができます。
